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【書籍紹介・3冊目】『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎・古賀史健著)

今回は、自己啓発に関するおすすめの本を紹介します。

『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎・古賀史健著)

 


本書は心理学者であるアドラーの教えについて、非常に分かりやすく説明しています。この記事では本書の内容を3つのポイントに絞って紹介します。

教育や知育に関する書籍ではなくて、なぜ自己啓発?と思われる方もいるかもしれませんが、私自身アドラー心理学に触れて、生きてくうえで大切にしたい考え方だと感じました。
内容を一言で表すなら、『承認欲求を捨て、自分で自分の人生を歩め』です。

他人に認められたい、認められるために努力するというのは当然あるとは思います。それは親子関係でも存在します。
しかし承認欲求の塊になってしまうと、他人の顔色を伺ってしか生きていくことができなくなります。だから承認欲求を捨てろとアドラーは言います。

ただ他者に承認(評価)されることは、生きていくうえで必ずついて回るので、どういう考え方をすれば良いかもポイントのなかで紹介します。

私も自分自身を受け入れ、自分が納得できる人生を歩みたいと思っています。それは娘に対しても同じです。
娘が今後人生を歩んで行く中で、人間関係で悩んだり、困ったりしたときにアドラーの教えを参考にして欲しいなと思っています。

 

アドラーの教え 3つのポイント

  1. 原因論ではなく、目的論で物事を捉える
  2. 課題の分離をする
  3. タテの関係を作らないようにする

1.原因論ではなく、目的論で物事を捉える

まずは原因論ではなく、目的論で物事を捉えることについてです。
原因とか過去に縛られず、今を生きる、今から生き方を変えればいいのだと私は解釈しました。

本書の中でも例示としてあげられていましたが、引きこもりの人がいたとします。
それを原因論と目的論でそれぞれ解釈すると下記になります。

・原因論の考え方

過去虐待を受けていて、そのトラウマから外に出られない(原因)

外に出られない(結果)

・目的論の考え方

外に出たくない(目的)

不安という感情を作り出す(手段)


極論すぎる感じもしますが、たしかに原因論で考えると過去が現在すべてを決定しており、未来に対して何も打つ手がなくなってしまいますよね。


また何を与えられているのではなく、与えられているものをどう使うかが大切であるという解釈もできます。

・原因論の考え方

与えられたもの(原因)

与えられたもので人生が決まってしまう(結果)

・目的論の考え方

どう使うか(目的)

与えられたもの(手段)


自分の才能の無さや境遇を恨むより、今の自分を受け入れ、それをどう生かしていくか考える方が良いなと私は思いました。
そんな単純な線引きができないのは当然ですが、原因とか過去に縛られず、今この瞬間を生きることを大切にしたいです。


おそらく世界で一番有名な犬であろうスヌーピーもこんなことを語っています。

配られたカードで勝負するっきゃないのさ…それがどういう意味であれ。

 

2.課題の分離をする

次に課題の分離をすることについてですが、ここで他人からの承認(評価)に関する考え方が出てきます。

課題の分離をするとは、自分でコントロールできることとできないことを明確に分け、コントロールできないことを一喜一憂するなという考え方です。

【具体例】
・自分の課題

自分が伝えるべきだと思うことを相手に話す
仕事でベストを尽くし、目標達成を目指す


・他人の課題

伝えたことによって相手がどう思うか、どう感じるか
上司が自分の仕事ぶりを見て、どう評価するか


要は承認欲求を捨てろということなのですが、なかなか難しいと私は正直思っています。

生きていくうえで必ずどこかの組織の所属する以上、対人関係の悩みは尽きませんよね。
自分が言ったことを相手がどう感じたか後から必要以上に考えたりしますし、自分の仕事の成果について、上司に正当に評価されたいとは思わずにいられません。

そんななかで対人関係で悩んだときに「課題の分離をする」ことで、前向きに物事を捉えることの手助けになるのではないかと考えています。

3.タテの関係を作らないようにする

最後にタテの関係を作らないようにすることについてですが、要するに人を褒めたり、叱ったりするなということです。

例えば人を褒めることは、自然と上下関係をつくってしまい、承認欲求の奴隷を生み出してしまいます。

褒めるのではなく、感謝の気持ちを伝え、また何かをして感謝をされようと思わないことも大事です。
相手が感謝するかどうかは「他人の課題」ということです。ギブ&ギブの精神ですね。

タテの関係を作らないようにすることは、職場等ではある程度実践できそうだなと思うのですが、子育てする上ではなかなか実践できておりません。
ついつい娘を褒めてしまっています。娘が成長していく姿を褒めずにはいられないです。アドラーはそれをタテの関係というのですが。


また子育てをするうえで、効果的な褒め方に関して科学的な根拠に基づいて解説してくれている本もあります。

科学的に考える子育て エビデンスに基づく10の真実 (和田学著)

私はどうしても娘を褒めてしまうので、この本を参考にしながら、出来るだけ効果的な褒め方をしようと意識しています。

この本は他にも沢山良いことが書いてあるので、あらためて紹介しようと思っています。

ただ娘と対等な立場で感謝の気持ちを伝えることや、出来るだけ叱らず、何故それをやってはいけないのかを納得するまで説明するように心がけています(正直娘に対して感情的になることは多々あります、その後娘に必ず謝るようにしています)。

タテの関係については、子育てしていくうえで今後も考えていこうと思います。また何か気付き等があれば追記したいと思います。

おわりに

アドラーの教えとは、承認欲求を捨て、自分で自分の人生を歩むことだと私は解釈しています。
ただなかなか実践することが難しい部分も多いので、こういった考え方を大切にして、少しでも近づけたらいいなと思っています。

とても良い内容なので、詳細は是非本書を読んでみてください。

 



ABOUT ME
pg_marumaru
1児(4歳恐竜好きの女の子)のママです。 モットーはお金をかけずに知育をすること。 100円ショップを活用しながら、手作りおもちゃを作るのが趣味です。 遊びから学びを得て欲しいと思っています。